災害が去った後も電気やガス、上下水道、電話や通信、交通などのライフラインが回復するまでは、備蓄品で生活しなければなりません。
避難物資が届くまで3日ほどかかると言われているので、最低でも家族が生活できる3日分の備蓄品が必要です。
阪神淡路大震災や東日本大震災のような大規模地震の場合は、1週間分の備蓄が必要とも言われています。
目次
備蓄品として用意したいもの
備蓄品として用意したい目的別チエックリスト
食に関するもの
・飲料水 3ℓ×7日×人数分
・生活用水
・非常食 3食×3日分×家族の人数分
無洗米、レトルト食品、即席めん、乾燥野菜、インスタントみそ汁、スープ類、乾パン、栄養補助食品、缶詰、梅干し、ドライフルーツ、チョコレート、ナッツ類、キャンディ、塩、味噌、醤油、酢などです。
・調理器具 携帯用ガスコンロ、予備のカセットボンベ、鍋、飯ごう、キッチンバサミ、まな板などアウトドア用のものを用意しておくと便利です。
・紙皿や紙コップ、割りばし、フォーク、スプーンなどのほか、ラップやアルミホイルなども用意しておきましょう。
明かりに関するもの
・懐中電灯(電池)明るく長持ちするLED がおすすめです。
他にもランタン、ヘッドライト、ロウソク、ライター、マッチいなどを揃えておくと安心です。
暖房、寝具、衣類
・寒い時期に外で過ごさなければならない時は、石油ストーブや木炭、練炭、豆炭、などが使えるコンロなどが煮炊きもできて役立ちます。保温シート。
寝具は、寝袋、毛布、枕を、衣料は、下着、上着、防寒着、靴下、などを用意します。
薬品、薬、衛生用品、生活用品
・常備薬のほか、包帯、ばんそこう、マスク、ティッシュ、ウエットティッシュ、トイレットペーパー、生理用品、などのほか、赤ちゃんやお年寄りのいる場合はそれぞれ必要なものを揃えておきます。
・洗面用品は歯ブラシ、髭剃り用具、固形石鹸、ヘアブラシ、タオル、ドライシャンプーなどを用意します。
・洗濯用品としては洗濯用洗剤、物干ロープ、洗濯ばさみなどです。
・トイレ用品は組み立便器、事後処理のビニール袋固化剤、吸収剤等を準備しておきます。
・生活用品はビニール袋(数種類のサイズがあると便利)他にも使い捨てカイロ、サバイバルナイフ、傘、雨具、時計、筆記用具、ガムテープ鍵のかかる貴重品入れ、折りたたみ式のテーブルやイス、ライト、ラジオ、蓄電池が必要です。
・現金(100円玉、10円玉を多めに)2~3日分の生活費
・携帯電話充電用手動発電機付きラジオ
工具類品など
・ヘルメット、スコップ、ロープ、バールなどの工具があれば、家具などの下敷きになった場合に救出道具になります。
また、初期消火に備えて消火器も揃えておきたいもののひとつです。
備蓄品の保管場所はどこが適しているか?
備蓄品は食料品や生活用品などは、すべて一括して置き場所を決めておきましょう。
日常的に使うものと備蓄品をしっかりと分けるより、新しく買ったものを後ろに保存するようにすれば、賞味期限切れになってしまうことを防げます。
キッチン、ダイニング、リビングなどが適切
防災のための備蓄品を押し入れの中や倉庫にしまっておくと、余ったスペースがあれば、つい古本や季節外の衣類なども詰め込みがちです。
奥の方に入れたレトルト食品や乾燥野菜を取り出すのが面倒くさくなり、いつの間にか賞味期限が過ぎてしまっていることがあります。
また、備蓄品の中には常備薬も含まれますが、薬にも期限切れになると使用できなくなります。
懐中電灯やラジオなども使わないままだと、年数が経つと役立たないことがあります。
備蓄品の収納のコツは、取り出しやすいところに収納して、普段から使うことです。
それには、キッチン、ダイニング、リビングなどの一角が最適です。
たいていの人は洗面所やお風呂で使う石鹸やシャンプー、歯ブラシなどのストック品は洗面台の下などに収納し、トイレットペーパーはトイレに、スニーカーや折りたたみ傘の予備は玄関の靴箱周辺に収納するものです。
しかし、全てを同じ場所に収納しておくことで、日常生活全体がスリム化できます。
パントリーについて
災害時などいざという時に備えて、長期保存ができる食品をストックするのにキッチンの横にパントリーがあると食べ忘れが防げます。
食品だけでなく生活用品もすべて同じ場所にストックしておくと、在庫管理がしやすく買いすぎることもありません。
耐震を考えたパントリーだと、もし大地震で家が倒壊することがあったとしてもその中の備蓄品は散乱することなく使えます。
まとめ
備蓄品をきちんと管理しておくことで、災害後の不安やストレスを軽減できます。
しかし、備蓄品が押入れの奥にしまい込まれて賞味期限が過ぎていたり、バラバラに保管されていると、使いたいものが見つからず、イライラしてしまいます。
日々の安心を得るためにも、いざというときの不安をなくすためにも、効率よく備蓄しましょう。
実際に備蓄したもので何日暮らせるか、どの点が見直すべきなのかをチエックしてみるのも地震に強い体質を作るためには良いかも知れません。