防災のヒント

ロ-リングストック法を実践する3つのコツ

ストックした非常食を食べながら、買い足していく備蓄法が、ローリングストック法です。

このロ-リングストック法を実践するには3つのコツがあります。

一つ目は賞味期限が近いストック食材から食べていき、50%を過ぎた段階で買い足すことです。生活用品も同じです。

二つ目は必要以上に備蓄品を増やさないことです。

三つめは定期的にアウトドア的な暮らしを取り入れることです。

日常生活すべてにローリングストック法を取り入れる

ローリングストック法は食品や飲料だけでなく、生活用品も20%を使ったら買い足すようにしておくと判断がつきやすくなります。

家族構成によっても違いますが、例えば飲料水はひとりあたり1日3ℓを7日分用意しておく必要があります。ひとり暮らしだと1ℓ入りのペットボトルが16本ぐらいになると5本を買い足し、古い方から使うようにします。

普通の飲料水は災害時専用の飲料水のように何年も持ちません。

その他の食料品や生活品もすべて、1週間分の必要量の80%維持を目安にしておくと安心です。

3日分がストックの基本ですが、大災害を予想した場合いは1週間分の備蓄品が理想です。

食品のストックできる期間は?

ミネラルウォーターは1年~2年です。

カップ麺は6ヵ月から1年です。

レトルト食品は、アルミパウチ入りなら2年くらいは持ちますが、6ヵ月から1年のものもあるので日付を確認しておくことが必要です。

缶詰などは3年~5年くらいはもちます。

乾パンは、缶入りなら5年くらい、袋入りは1年以内です。

ストック品を使った料理に慣れておく

日々のおかず作りの中にストック食材をつかうことで、缶詰や乾物類を使った料理のレパートリーが広がり、いざというとき苦手意識がなくなります。

ストックする際は5大栄養素を考えて備蓄しておくと、日常生活に近い食生活を送ることができ、健康状態が良好に保てます。

例えば糖質の米やパン類、脂質を含むナッツ類、たんぱく質の魚介類の缶詰、ビタミンやミネラルを含む乾燥野菜や海草類、ドライフルーツなどや繊維質を含む干し芋などもストックしておくとよいでしょう。

また、それらの食材の美味しい調理法にもチャレンジし、使い慣れておくことでいざという時に戸惑うことがなくなります。

その他にも個人の嗜好によってチョコレートやガム、スティックタイプのコーヒーなどもストックしておくとよいでしょう。

非常食を食べずに備蓄したままにしておくと、いざというときに賞味期限が過ぎてしまっていることもあります。

1週間に1度はストック品だけを使って料理を作るなどと決めておくと、、賞味期限が管理しやすく、災害時に賞味期間切れのものを食べなければならないといったことが防げます。

必要以上に備蓄品を増やさない

災害対策を考えたたときの避難グッズは3つに分けられます。

・一つ目は、通勤や通学などで家から離れている時に災害が起きた場合を想定してバッグなどに入れていつも身につけておきたいコンパクトなグッズです。

財布やスマホ、ハンカチやティッシュペーパー、水、キャンディ、常備薬、運転免許証や健康保険証の写し、緊急連絡先のメモなどです。

・二つ目は、在宅中に災害がおきた場合に避難をするときにリュックなどに詰めておきたいもので、飲料水(1人1日2~3ℓリットル×3日分)と食品(レトルト、缶詰、栄養補助食品、お菓子など)です。

その他に貴重品や現金、衣類、筆記用具、携帯ラジオ、予備の電池、懐中電灯、救急用品、生理用品や除菌ジェル、ウェットティッシュ、ビニール袋、アルミホイル、紙皿、紙コップ、使い捨てスプーンや箸、洗面セット、ビニールシート、アルミシート、軍手、ライターなどのほか、簡易トイレ、トイレットペーパーなどです。

・三つ目は長引く避難生活を予測して蓄えておきたい備蓄品ですが、こちらはリュックなどに詰めておきたいものの1週間分の飲料水、生活用水、食料、生活用品を用意するとともに、衣類や寝袋、キャンプ用品などです。

核シェルターや防災シエルターがあれば完璧に備蓄品を揃えることができますが、なかなかそうもいきません。

あれもこれもと揃えようとすると、生活空間が狭くなってしまいます。

備蓄品をどうするかを考えた時、それぞれの住宅事情や家族形態によって違ってきます。

自分や家族にとって必要でないものは減らして、「あれば便利なものはなくても大丈夫」と割り切ることも必要です。

アウトドア的な暮らし方を取り入れる

暮らし方の原点に戻って、サバイバル的な生活を送ると、電気やガス、水道のありがたさが分かります。

サバイバル生活に挑戦

社会全体がインフラが整い、多くの人たちは便利さに慣れてしまいましたが、大きな自然災害があるたびに電気、ガス、水道、交通などのインフラのもろさが指摘されています。

阪神大震災や東日本大震災級の地震が来ると、物資が1週間近くも届かなかないこともあります。

文化的な生活が1日にして急変するわけです。

切実な問題はトイレです。食べて出すことは生きていくことの基本です。

ひと昔前は、山仕事などで排泄をもよおしたときは、穴を掘って用を足し、フキの葉などでお尻を拭いて埋めておきました。紙類を使わないことで、自然に分解され土に返っていきました。

現在ではこういった体験をするのは難しいことですが、キャンプなどの機会に昔の話のひとつとして子供や孫たちに語り続けることで、極難を生き抜くヒントとなります。

まとめ

定期的に電気、ガス、水道などの使用を制限して、ストックした缶詰や乾燥野菜などを使った料理で過ごすことで、ローリングストック法が実践できます。

生活用品も、例えば1週間でトイレットペールを何ロール使うかを調べてみるとストックすべき量が分かってきます。

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