ホットプレートを購入する際に検討した内容をレビューしていきます。
我が家では最終的にデロンギ のマルチグリルを購入しました。
ホットプレート選びの参考になれば嬉しいです。
目次
災害時におけるホットプレートの必要性
我が家にはもともと卓上カセットコンロがあったので、防災のためカセットガスを備蓄して安心していました。
しかし内閣府から出ている過去の大きな地震災害時における電気とガス、水道といったライフラインの復旧までに要した日数を見てみると、電気は意外に復旧が早く、ガスや水道の復旧は時間がかかるようです。
となると、ガスコンロや卓上カセットコンロしかない我が家では、災害時に困ることになるので電気ホットプレートの購入を検討することになったのです。
ホットプレートの種類
加熱方式
ホットプレートは加熱方式によって、主に以下の4つに分類されます。
ヒーター方式
電気でヒーターを温めその上においたプレートを温めるといった方式です。
ヒーター方式は最もポピュラーで一般的にホットプレートといったときに思い浮かべる方式です。
そのためいろんな種類のホットプレートが各メーカーから発売されています。
IH方式
電磁誘導という原理を使っています。ヒーターでプレートを温めるわけではなく、電磁波でプレート自体を温める方式です。
商品によっては付属のプレートを外して、ご家庭にお持ちのIH対応のフライパンやお鍋を使用することもできます。
ガス方式
ガスによって火でプレートを温める方式です。卓上カセットコンロにプレートがついた状態と考えて良いと思います。
火力が強いのが特徴で、また電気を使わないので場所を選ばず屋外でも使用できます。その反面、カセットガスが必要になります。
赤外線方式
赤外線が出る特殊なヒーターを使用してプレートを温める方式です。
赤外線の効果で短時間で美味しく料理することが出来ますが、方式としては数が少なく価格がやや高い傾向にあります。
我が家が求めるホットプレートの条件
我が家がホットプレートを購入検討する際に求めたホットプレートの条件は次の通りです。
加熱方式・火力
阪神・淡路大震災の例ではガスが復旧するまで85日かかっています。85日というと2ヶ月半くらいです。
カセットガスの備蓄だけでは耐えきれないと想定されるため、卓上カセットコンロは停電の最初の7日程度使い、その後、電気が復旧したところで電気ホットプレートを使用する想定でいます。
そのため電気でヒーターを加熱するタイプが検討の第一条件としました。
また子供の頃に実家で使用していた電気ホットプレートは加熱が弱く、なかなか調理できないほろ苦い思い出があるので火力(加熱力)が強いことも選択肢としました。
美味しく料理できるか
調理器具ですからやはりこれは重要ですよね。
腕次第って話もありますが。。
使い勝手
プレートがたくさん使えるとか温度調整が細かくできるとかと言った使い勝手の良さも検討条件としてあげました。
ステーキに美味しそうな焼き目が付けられる波打った鉄板に憧れもありましたね。
お手入れのし易さ
プレートの取り外すことが出来たり、焦げ付きにくいコーティングがされていたりしてお手入れしやすいことも検討条件としてあげました。
またプレートの大きさもポイントです。
プレートが大きければ大人数や少人数でもたくさんの料理を一度に料理できますが、プレートが大きすぎると洗う際にシンクに入らなかったり、取り扱いに困ることになります。
比較検討したホットプレートのレビュー
以上の条件から次の3つのホットプレートを購入検討の最終候補として選びました。
タイガー魔法瓶(TIGER) ホットプレートこれ1台 CRC-B301
魔法瓶でお馴染みのタイガーから発売されているホットプレートです。
形状はザ・ホットプレートと言ったデザインですが、それゆえに使い勝手良さそうです。
プレートも3枚付属しており波型のプレートには穴が開いているので余分な油が流れ落ちる設計になっています。
上位モデルとしてCRV-G300がありますが、サイズが大きくなると洗い物の際に大変なのと値段が上がるのでタイガーからはB301を候補に挙げました。
主なスペックは以下の通りです。
加熱方式 | ヒーター方式(電気) | 消費電力 | 1200W |
サイズ(約)(cm) 幅×奥行×高さ ※1 | 53.8×35.8×12.7 | 温度調節範囲 | 保温~250℃ |
本体質量(約) | 6.0Kg | プレート | 3枚付属 (平面/穴あき・波形/たこ焼き) |
プレートコーティング | 硬質セラミックハードフッ素コーティング | プレート大きさ (cm) 幅x奥行 | 35.0x28.0(平面) |
※1. 平面プレートをセットした状態でふたをして、温度調節器をセットしたときの数値。
パナソニック ホットプレート NF-W300
テレビや洗濯機など生活家電でお馴染みのパナソニックから発売されているホットプレートです。
こちらも使い慣れた感のある形状のホットプレートです。
タイガー魔法瓶のホットプレートを研究しているのかスペック的には似ており、ほんの少し上をいくスペックです。
ただプレートの大きさがネックだなぁと考えていました。
加熱方式 | ヒーター方式(電気) | 消費電力 | 1350W |
サイズ(約)(cm) 幅×奥行×高さ ※2 | 約60.9×35.5×15.2 | 温度調節範囲 | 保温〜250℃ |
本体質量(約) | 収納時:約8.8kg, 平面プレート使用時:約4.7kg | プレート | 3枚付属 (平面/焼肉プレート(穴あき)/たこ焼き) |
プレートコーティング | ダイヤモンドハードコート(フッ素樹脂加工) | プレート大きさ (cm) 幅x奥行 | 50.5x31.0(平面) |
※2. 平面プレート使用時
デロンギ マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート
タイガー魔法瓶やパナソニックは日本のメーカーでしたが、デロンギ はコーヒーメーカーやミキサーで有名なイタリアの老舗メーカです。
イタリア製品だけあっておしゃれなデザインのホットプレートで、知らないとホットプレートだとは気づかないかもしれません。
BBQ/コンタクト/グリルポジションという3つの調理ポジションが選べるようです。
加熱方式 | ヒーター方式(電気) | 消費電力 | 1400W |
サイズ(約)(cm) 幅×奥行×高さ ※3 | 46x61.5x12 / BBQポジション | 温度調節範囲 ※4 | 60〜230℃ (2枚のプレート独立して設定可能) |
本体質量(約) | 7kg(平型プレート含む) | プレート | 平面付属(波形、ワッフルプレートは別売) |
プレートコーティング | 不明 | プレート大きさ (cm) 幅x奥行 | 37.2x24.8(平面1枚) |
※3. BBQポジション(46×35.5×19 / 通常), ※4. 60~120℃(20℃刻み)/ 120℃以降(10℃刻み)、SEAR(焼き付け)
最終的に選んだホットプレート
最終的に上記の3つの機種で迷って、我が家はデロンギ のマルチグリルBBQ & コンタクトグリルプレートを選びました。
その理由は、スペックの数値だけでは分かりにくい部分が良いと感じたからです。
そのポイントを説明していく前に、デロンギ の公式サイトのコンセプトムービーご覧ください。(デロンギ の回し者ではありません)
私が良いと感じたポイントは次の通りです。
火力
まずは我が家が求めるホットプレートの条件にも挙げていた火力です。
スペック表を見る限りだと、最高温度はデロンギ が230℃なのに対してタイガーとパナソニックのホットプレートは250℃となっています。
一見するとタイガーやパナソニックのホットプレートの方が火力が強いように見えますが、ポイントは消費電力です。
デロンギ は1400Wなのに対して、タイガーは1200W、パナソニックは1350Wとなっています。
スペック上の最高到達温度はタイガーやパナソニック の方が高いですが、ホントの意味の馬力で言うとデロンギ の方が高いのです。(その分、電気代が高くなりますが…)
選べる調理ポジション
BBQ焼き・挟み焼き・浮かせてグリルといった3つの調理ポジションが選べます。
もはやホットプレートというより一つの料理機具といっても過言ではないのかもしれません。
BBQポジション
まずは開いた状態で使うBBQポジションです。
通常のホットプレートの使い方がこちらになると思います。
しかしデロンギ の良いところは、焼き面が2面あり、それぞれで温度調整できます。
一面では温度が高めの設定でガンガン焼いて、もう一面では低めの温度で保温として使うことが出来ます。
温度設定もデジタルなので60~120℃の間は20℃刻み、120℃以降は10℃刻みで温度調整が可能です。
またSEAR(焼き付け)モードがあり一時的にパワーを上げて美味しい焼き目をつける機能もあります。
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挟み焼き
2面のプレートで挟むようにして焼くポジションです。
1400Wの強い火力で両面からお肉を焼けば短時間でさぞ美味しい仕上がりになるでしょう。
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浮かせてグリル
こちらは挟みこむわけではなくて、少し浮かせて上下から熱を加える調理ポジションです。
ピザやワッフル作りも挑戦してみたくなりますね。
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お手入れ
こちらも大事なポイントですよね。
タイガーやパナソニックのホットプレートはパーツごとに分解でき丸洗い出来たりします。
デロンギ は考え方が逆のようで、あまり分解できずプレートと油受けは取り外しができ丸洗い出来ます。
それ以外のボディ部分は複雑な取り外し部分がなく、汚れをふきんなどで拭き取るだけの簡単なものです。
またプレートが2枚構成なので、調理の際の焼き面積は広いのに、シンクで洗い物をする際にはコンパクトに洗えます。
まとめ
いかがでしたでしょう。
災害時におけるライフラインについて、過去の大震災のデータを見ると水道やガスは意外に復旧に時間がかかる傾向にあります。
そのため自宅避難をすることに備えて、卓上カセットコンロだけではなく、電気ホットプレートの必要性についてご説明いたしました。
そして、いくつかの候補の中から、我が家で購入したホットプレートについてご紹介しました。
みなさまのご家庭のホットプレート選びのご参考になればと思います。