私たちが住む日本列島は、海に囲まれ、活断層が張り巡らされています。
毎日のように地震情報や大雨情報などを耳にするため、あまり危機感を持っていないのが
実情のようです。
ハザードマップは、自然災害が発生した場合に被害が想定されるエリアや避難場所などが地図上に示されたものです。
自分の住んでいる土地の災害リスクが分かるので、自然災害による被害をある程度予測することができます。
簡単に入手できるので、確認しておきましょう。
目次
ハザードマップで確認できる災害の種類について
①洪水
河川の氾濫時に想定される浸水域や深さ、避難場所などが表示されています。
②内水
下水道などの逆流など排水能力を超えた場合に想定される場所が表示されています。
③地震
震度など揺れの大きさが表示されています。
④津波
津波が陸上に押し寄せた時の浸水域や深さが表示されています。
⑤火山
火山噴火による噴石や火砕流などの影響が及ぶ範囲が表示されています。
⑥土砂災害
土石流や地滑りの発生危険地域が表示されています。
⑦高潮
台風などで海水が堤防を越え、浸水が予想される地域が表示されています。
⑧地盤被害
地震時に発生する液状化被害の可能性が表示されています。
ハザードマップを入手するには?
次の3つの方法で、ハザードマップを手に入れることができます。
いざというときにパソコンやスマホが使えなくなることもあるため、プリントアウトしたものをカードケースなどに入れて持っておくことをおすすめします。
①国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」をプリントアウトする。
②自治体のホームページからプリントアウトする。
③自治体の窓口(区役所や市役所、役場など)で、プリントアウトされたものをもらう。
会社やパート、アルバイト先のハザードマップも入手しておこう
災害は自宅にいる時に起こるとは限りません。
勤務先や、よく出かけるところのハザードマップも入手しておき、危険個所を確認しておきましょう。
国土交通省や自治体のホームページをチェック
ハザードマップは、国土交通省がポータルサイトを運営しています。
このサイトを活用するためには、災害が発生する前に内容を確認しておく必要があります。
実際に災害が発生したときはネットに接続できない可能性もあるため、、市区町村のHPからハザードマップをダウンロードしておくことをおすすめします。
自治体によって自然災害は異なるため、ハザードマップも違ってきます。
例えば、海に面したところでは洪水、内水、高潮、土砂災害、地震、液状化、津波などのハザードマップを、内陸部では地震、洪水、土砂災害などの ザードマップをそれぞれ作成しています。
国土交通省のポータルサイトについて
国土交通省のサイトでは、全国のハザードマップの内容をチエックできます。
家族が遠く離れて暮らす場合にも、状況が確認できます。
国土交通省が提供しているハザードマップには、防災に役立つ災害リスク情報などを地図上に重ねて表示できる「重ねるハザードマップ」と、住んでいる地域の防災情報を検索できる「わがまちハザードマップ」の2種類があります。
だれでもどこからでも日本中のハザードマップを見ることができます。
・重ねるハザードマップとは?
災害が発生したときのリスク情報が地図に重ねて表示されるサイトです。
表示できる情報は以下の通りです。
洪水(想定最大規模、計画規模)、土砂災害、津波、道路防災情報 などです。
・わがまちハザードマップとは?
見たい自治体を選ぶと掲載されているホームページやハザードマップが手軽に見ることができます。
ハザードマップで最寄りの避難場所や避難所が確認できるので、いざというときどのような行動を取ればよいか、事前に調べておくようにしましょう。
災害が起きてしまってから調べていたのでは間に合わないので、普段からシミュレーションをしておきましょう。
また、災害が起きた場合、道路が寸断されたり、河川が氾濫する危険性がある場合は、避難経路をいくつか考えておく必要もあります。
避難ルートを歩いてみよう!
いつ起きるかわからない災害に備えて、ハザードマップを手に家族で避難場所まで歩いて、その間に危険場所はないかなどを確認しておきましょう。
実際に避難することを頭において、避難場所に行く近道があったとしても通らずに、決められた正規のルートを通るようにしましょう。
もし、途中でアクシデントがあったとしても多くの人が通る道なら誰かに助けを求めることができるからです。
正規の避難経路が切断されている場合は、遠まわりでも安全性の高い経路を、選ぶようにします。
このもう一つのルートも実際に歩いておくと安心です。
まとめ
自治体のハザードマップは、市区町村のホームページや市役所区役所、役場などで入手できます。災害がおこるとスマホが使えない状況もあるため必ず事前にプリントアウトしておきましょう。
ハザードマップには、避難場所なども示されているため、自宅や会社から避難場所までのルートを前もって確認しておくことで、いざという時に安全な避難が可能となります。