備蓄品や非常用持ち出し品を十分に備えていない場合は、身近な日用品などのものを活用して、防災グッズを手作りしてしょう。
お役立ちアイテムは身のまわりにたくさんあります。
被災地に救援物資が届くまで、何とかしのぐために、手に入りやすいもので間に合わせる必要があります。
一般的によく利用されるのが、新聞紙やラップ、ポリ袋、段ボールなどです。
目次
新聞紙が防災グッズに最適な理由
新聞紙は見た目は薄っぺらで、すぐ破れそうに見えますが、実はペーパー類の中でも優れモノなのです。
日本の新聞紙は、突然の雨などにも耐えられるパルプを使っており、世界一薄くて丈夫な紙なのです。
新聞の保温性を利用する
・毛布や掛布団が足りない場合や、寒さがこたえる時には、新聞紙を数枚かけて寝ると暖かとれます。
・枕代わりにしたり、足が疲れた時に乗せる足枕にすると、眠りやすくなります。
・シャツと服の間に入れたり、腹巻代わりに巻いても空気の層ができて、体が温かくなります。
・足もとが冷える場合は、レッグウォーマーのように足に巻きつけて靴下を履けば足がポカポカします。
乾燥剤代わりに使う
・雨などで靴が濡れた場合は、丸めた新聞紙を靴の中に入れておくと早く乾きます。
・新聞誌の上に濡れた上着を広げておくと、早く乾きます。
燃料代わりにする
・新聞紙はワックスコーティングされているので、ロウソクや燃料の代わりに使うことができます。
新聞紙を圧縮すると、薪のように燃え続けるので、外で煮炊きをする時に使えます。
また、ちぎった新聞紙と水を混ぜてボールのように丸めて乾燥させておくと、保存のきく燃料となります。
ダンボールが防災グッズに適しているわけ
・避難場所として使用される体育館などは床が硬い上冷えるので、空気の層がある段ボールを敷いて横になると、ある程度のクッション性もあり暖かです。
また、段ボールで囲うことで、プライバシーが守れます。
・簡易トイレとしても使えます。丈夫な段ボール箱にさらにもう1個段ボール箱を入れ、大きめのゴミ袋を入れて使用することができます。
ゴミ袋やレジ袋が防災グッズとして役立つ
・小さいポリ袋は、新聞紙で作った食器などにかぶせてお皿代わりに使います。
また、ポリ袋を手袋代わりにして食品を触ったり、おしめなどの汚れものを処理します。
・中くらいのポリ袋は、骨折したときなどに三角巾の代わりに使えます。
また、生ごみや汚物の処理に使います。
その他にも、非常用のおしめカバーとしても使えます。
・大きなゴミ袋は、雨がっぱ代わりや防寒着として用います。
雨がっぱの作り方は、大きいゴミ袋の底の部分とワキになる部分に切れ目を入れ、頭からかぶって、頭と手を出します。
ラップの利用法
医療用に使う
・ケガをしてしまったときは、傷口を水洗いして、ばい菌が入らないようにラップを傷口に巻いて応急手当をします。
ガーゼなどが用意できるときは上から包帯として巻いておくとホコリや汚れから傷口を守ってくれます。
・腕などを固定するときも、三角巾のようにしても使えます。
防寒、その他に使う
・ラップをぐるぐるとお腹まわりに巻きつけると、腹巻として使うことができます。
また、スポンジの代用として丸めて食器や体を洗うと、汚れが落ちます。
ラップの芯をエクササイズグッズとして使う
・ラップの芯は、ふくらはぎの疲れやだるさをとるのに最適です。
ラップの芯をふくらはぎにあててコロコロするだけです。
ふくらはぎはポンプの役目をしていますが、同じ姿勢をとり続けていると、血液が心臓まで戻りにくくなります。
ラップの芯でコロコロすると血の巡りがよくなり、エコノミー症候群を避けることができます。
首筋や肩腕などのコリの解消にもなります。
頭をトントンと叩くと頭のコリがとれます。
知ってい起きたい身近なものを使った応急処置の仕方
避難途中などにあわててけがをしたり火傷をするなどのアクシデントに合う場合いがあります。
軽いすり傷なら水で洗い流し、キッチンペーパーを当てラップを巻いておきます。
軽いやけどなら、水で冷やします。
指の骨折は、添え木のかわりにボールペンや鉛筆などをあて、輪ゴムやテープで固定します。
手の骨折は、雑誌や新聞紙などで固定し、スカーフなどを三角巾代わりにします。
足を骨折した場合は、添え木代わりに段ボールを使って固定します。
関節と添え木を布で結びます。
その他、衛生用のマスクが切れた場合は、キッチンペーパーを折って輪ゴムで耳にかけて使用します。
ケガをした人の手当てをする場合は、血液が手につかないようにビニール袋を手にかぶせて、止血の処理をします。
まとめ
ライフラインが回復するまで身を寄せる避難所には、一定量の食料や飲料水、毛布など最低限の生活必需品が用意されています。
しかし、大災害だと、足りない場合もあります。
また交通網が遮断されると物資が届きにくくなります。
身近にあるものを使って、とりあえず急場をしのぎましょう。
普段の生活で、身近なものを使った災害対策グッズのアイデアが思いついた時にメモっておき、実際に試してみましょう。